フィボナッチさんの伝記絵本を読み聞かせで使ってみる
この記事は、子育てエンジニア Advent Calendar 2018 の20日目です。
Webアプリケーションエンジニアをしている私には、小1になる娘がいます。
夜寝る前に絵本の読み聞かせをせがんでくるのですが、どうせなら教育に良さそうな本がいいと思い、この本を使ってみることにしました。
- 作者: ジョセフダグニーズ,ジョンオブライエン,Joseph D’Agnese,John O’Brien,渋谷弘子
- 出版社/メーカー: さえら書房
- 発売日: 2010/09
- メディア: ハードカバー
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仕事に疲れてでハイになってオフィスの近所をさまよっているときに見つけた、数学者フィボナッチの伝記です。
プログラミングでの課題で「フィボナッチ数列」はお馴染んでいますが、そもそも「フィボナッチ」という人物がいるということ知りませんでした。ほんとヒドいw
イタリアの(例の斜塔がある)都市ピサで、商家の息子として生まれたレオナルド・フィボナッチが、周囲に理解されないまま数学の面白さに取り憑かれていく、というストーリーです。
中世ヨーロッパ
フィボナッチ数列は有名ですが、絵本の中ではアラビア数字をヨーロッパに紹介したという功績も取り上げています。
それまでヨーロッパでは、ドラクエのナンバリングでおなじみの I, II, III, IV, V, VI.... といったローマ数字をつかっていたらしいんですよね。時代は13世紀ごろの話なのですが、当時のヨーロッパが他の地域よりものんびりしていたという感じは、本全体から伝わってきます。
ピサの街並みはとてもきれいでいいですね。
子どものツボに刺さったところ
フィボナッチが海外で学んだアラビア数字を故郷の街で紹介しようとすると、市井の人々には全く通じません。
フィボナッチは
「あいつは "のうなし" だ!」
と言われてしまうのですが、ここで娘は
「フィボナッチさんはのうなしなんかじゃないんだよ!」
とすごく憤慨します。
この本、ここでフィボナッチをバカにしていた人々が、後に彼の偉大さを認識して謝罪する、みたいなハリウッド的なカタルシスは訪れませんw でも「周りがなんと言おうと、好きなものに打ち込め」というメッセージが強烈で、そこに私はすごく共感します。
娘もそこが気に入ったみたいで、年老いたフィボナッチが「数は今もわたしをしあわせにしてくれます」と語るラストシーンでは、とても満足そうにしてくれます。
小1はフィボナッチ数列を理解できるのか
この絵本のハイライトは、フィボナッチが見つけたフィボナッチ数列を解説するシーンです。
つがいのうさぎがどのように増えていくのかを解説しているのですが、うさぎの数がすごく自然にフィボナッチ数列になっていくのはとても美しく、感動的です。
ただ、やっぱりこの感動、ちょっと小1には難しかった...w
隣同士の数を足すというのも、ちょっと桁数が多くなってくると理解できなくなってくるので、私が「こことここを足すと次のマスの数になるね」という説明をしても表情は曇るばかりですw
とはいうものの、「フィボナッチ数列が自然界によく現れる」といった辺りのくだりはこどもにもちゃんと伝わりますね。花びらやヒトデの腕、リンゴの種の数が「フィボナッチさんが見つけた数」という事実は、大人でも子どもでも面白い。
まとめ
読み聞かせは、子どもにも大人にも楽しい本を選ぶのが一番だと思いました。
これらの本も読んであげてますが、私が喜ぶので子どもも喜びますw
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こちらの本に関するブログも、以前書きました。