Progressiveなのが好感 : 『世界で一番やさしい会議の教科書』
段階的に取り入れられるのが素敵
- 作者: 榊巻亮
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本
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社内でこの本を布教している方がいて、私も読んでます。とてもよかったですね。
何かを良くしていこうという試みって、理想形を語るのは気持ちがいいものの、実際それに近づけていくのは泥臭かったり恥ずかしかったりで、やってられないこと多いじゃないですか。
会議の改善もそうだと思うのですが、この本では「理想形に近づけていく」部分をフォローしているところかなと思います。つまり Progressive であるってことが役立ちポイントですね。
初期段階では、
- 会議が終わったタイミングで、 "決まったこと、やるべきこと" を確認する
- 会議の終了条件を決める
- 手元の紙でスクライブの練習をする
辺りから始めて、徐々に
- ホワイトボードでスクライブ
- アジェンダ上での時間配分
を取り入れていける。いきなり大ジャンプしなくても、スモールスタートで始められるというところに希望が持てます。
フレームワーク的な「プロセスのパターン」
大きな問題へ対処するためのミーティングをしようとする場合、私は漫然と人を集めて深刻そうに語りだすというこちしかしてこなかった気がします。
本書では「会議の種類によってだいたいプロセスが決まっている」と述べていて、対応表を紹介しています。ここはフレームワーク的に使えそうで、何かあったときはすっと取り出したい本書のエッセンスですね。
(『世界で一番やさしい会議の教科書』より)
「ミーティングが非効率的である」という話は酒席での定番アイテムで、個人的には愛おしいすらあります。非効率的なミーティングは滅びていいとは思うのですが、本当に滅びたとしたら、次の酒席の定番アイテムがどうなっていくのかは興味があります。